「蚤の市」で「武士の魂」と出会う

 

 

 

きっと、物も「ご縁」を持っていて、

出会うべくして

私たちと出会うのでしょうね。

 

 

 

 

今日は、

 

「蚤の市」に行ってきました。

 

場所は、

 

いつも私達が、居合道を稽古している

福岡市の「護国神社」です。

 

今回は、ちょっと・・・

不思議な「ご縁」を紹介します。

 

一緒に散歩したような気分で

「蚤の市」を楽しみませんか?

 

 

会場は、ご覧の通り

お客様でいっぱいでした。

 

駐車場も満車。

 

カフェも店を出していて行列ができていました。

 

そしてメインは「骨董」。

 

ある人が見れば「お宝」。

でも、

ある人が見たら「ガラクタ」。

 

そこが面白いですね。

 

 

誰かが生活に使っていた物。

 

この「物」達に

タイムマシンを付けて時代ごとに見ることができたら

とても面白いでしょうね。

 

とくに古いものは、

私達の知らない時代を見ているわけで

歴史のロマンを感じます。

 

・・・・

 

さて、

 

集まっているのは「和風」なものばかりでは

ありません。

 

こちらは「海外のもの」や「日本の家電」

「昭和を感じるもの」などもあります。

 

ちょっと見てみましょうか?

 

 

これ、なつかしいですね。

昭和を感じる看板。

 

ビクターの犬も

見る人が見たら、欲しいんじゃないでしょうか?

 

 

アンティークの時計やカメラ、

昭和のラジオはインテリアとしても

楽しめます。

 

ロゴのデザインといい、

プロダクトデザインといい、

今見てもかっこいい。

 

 

こちらは、パリから買い付けてきたもの。

 

昔、セーヌ川の「蚤の市」で

60年代の「VOGUE」とか

雑貨を買ったことを思い出しました。

 

あの時はユーロが高くて

すごい値段だったな〜。

 

 

異文化のデザインは新鮮ですね。

海外の人達からすると

 

私達の「武士の文化」が新鮮に見えるようです。

 

 

いかがですか?

「蚤の市」って楽しいですよね。

 

ついつい時間を忘れてしまいましたね。

 

まあ

約、1時間ぐらい歩いたでしょうか・・・

 

そろそろ「帰ろうかな」と思って

駐車場に歩きはじめました。

 

 

 

相変わらず多い人なので

進みにくい状態。

 

ゆっくりゆっくり歩いていると

 

途中で、ある店を発見。

 

 

 

ん?

 

床に何か「木の箱」が置いてある。

 

 

 

 

何かな? 気になる。

 

直感的に「!」と感じて、足を止めました。

 

「すいません」。

「ちょっと、見せてもらっていいですか?」

 

と店の人に聞いて

汚れた「木の箱」を出してもらいました。

 

裏には「蜘蛛の巣」が少しついており、

ホコリかぶった状態。

 

 

見ると

箱の裏に

何か「文字」が書いてある。

 

 

天保八年 ?

・・・と言えば、

 

 

1837年

「大塩平八郎の乱」があった時代?

 

天保六年に「坂本龍馬」が生まれているので

 

まさに幕末の「刀箱」。

ちょうど大河ドラマ「八重の桜」の時代でしょうか。

 

ちなみに

新島八重は弘化2年(1845年)生まれなので

生まれる8年ほど前ということになります。

 

 

かつて「刀箱」として使われていた、この「箱」。

 

明治維新を迎え、

武士が消え、「刀」が不必要な時代になって

約150年過ぎようとしています。

 

その間、世界大戦の空襲などをこえて、

今、目の前に「木箱」が存在することに思わず、感謝しました。

よく燃やされたり、割られたりしなかったものです。

 

日本刀は刀剣屋さんで、よく見ますが、

なかなか「刀箱」は見かけませんでした。

 

誰かに祖末にされたり、

違うものに使われるぐらいなら・・・

 

また、

現代において「日本刀」を使うのは

私達、居合人しかいないと考えたら、

「本来の道具として使ってやるべき」だと思い、

 

ご縁に感謝して購入させていただきました。

 

自分の刀のサイズは感覚でわかっていますので、

何も迷うことなく家に持って帰り、

自分の「日本刀」を入れてみました。

 

 

ちょうど良いサイズ。

まるで「この刀のために作った」ように収納できました。

 

写真は「替え鞘」を入れ、鯉口が固いので

少し出ていますが、通常の鞘だと

ぴったり収納しました。

 

 

「替え鞘」と「肥後拵・日本刀」を無事収納。

 

176年の時を経て、

 

かつて武士が

「日本刀」のために使っていた刀箱を

平成の世に活用できることを嬉しく思います。

 

きっと・・・

 

「刀箱」も「ご縁」を持っていて、

出会うべくして

出会ったのかもしれませんね。

 

今まで大切に保存していただいた方にも感謝します。

 

 

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2 Comments »

 
  • 藤 孝典 より:

    わぁー、凄い、やっぱり縁が有ったんでしょうね。いいものを見つけられましたね。

    • ohta より:

      藤先生 
      ありがとうございます。

      ご縁ですね。

      実際に武士が
      刀を入れるために使っていた箱なので
      刀入れとして愛用します。

      刀にとっても良かったです。

 

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