座右の銘(武士の言葉その11)

 

何にても

置き付けかえる手離れは、

恋しき人にわかるると知れ。

千利休

 

 

何であっても、道具を置いて手から離す時は

恋しい人に別れを告げるように

余情を持たせなさいという意味の言葉で、

 

そうすることによって

道具はきちんと定座に置かれ

余韻の味わいも生まれるという意味です。

 

この心構えを「残心(ざんしん)」と言います。

 

「残心」は居合道、剣道でもよく使われる言葉で

技を決めた後も心身ともに油断をしないことを言います。

 

意識すること、とくに技を終えた後、

力を緩めたりくつろいでいながらも

倒れている敵に注意を払っている状態が大切で

 

油断した隙を突いて反撃が来ることが有り得るので、

それを防ぎ、完全なる勝利へと導くのが残心です。

 

剣道の試合において一本取って

ガッツポーズで喜び、残心が無いとみなされ、

一本を取り消される事があるように

 

武道で残心は重要。

 

茶道では、井伊直弼が言うように

主客は帰っていく客が見えなくなるまで、

その客が見えない場合でも、ずっと見送る。

 

その後、主客は一人静かに茶室に戻って茶をたて、

今日と同じ出会いは二度と起こらない(一期一会)ことを噛みしめる。

とあります。

 

武道、茶道に関わらず、

ビジネスにおいても同じことが言えると思います。

本日は、利休居士の言葉から「残心」を学びました。

 

参考資料:「書いて覚える利休百首」淡交社編集局編

wikipediaより

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