生活保護法と犬将軍

 

何かと世間を騒がせている

「生活保護」についてですが、

 

江戸時代にも、福祉の発想で

我が国の行った対策がありました。

 

それが、あの「生類憐れみの令」です。

 

 

行ったのはこの人

徳川綱吉。

「犬将軍」としても有名な徳川第15代将軍です。

 

ちょっと前までは、この人

極悪人とされていましたが、

最近では少しずつ評価されています。

 

もともとは綱吉の前の時代に

「島原の乱」という大きな一揆がありました。

 

農民3万7,000人が原城に立て篭り、

幕府軍12万と決戦。

約1万2,000人もの死傷者が出ます。

 

結果、島原の地から農民がいなくなり、

農地は荒れ放題、年貢を収穫できず、

幕府は自分の首を締める事になりました。

 

なんと恐ろしく悲しい事件でしょうか・・・

罪もない農民もたくさん殺されました。

 

そんな事件があったこともあり、

生きとし生けるもの全てを大事にする

「生類憐れみの令」が生まれるきっかけになったとか・・・

 

犬や動物のとこばかり注目されますが、

人間から動物まで全ての生き物を助けようとしたのですね。

 

現在ある

動物愛護法、児童虐待防止法のもとになるものや、

鉄砲の所持まで登録させていたようで、

この制度は、アメリカよりも200年以上も早かったとのこと。

 

とは言え、

野犬の被害が増えたとか、

自分が戌年生まれだから犬を大切にしたとか、

母親や占い師達が、

このような法律にすると縁起がいいと言ったからとか、

悪法と言われることも多かったようです。

 

 

家康という大きな先祖が築いた幕府を

支えていくために試行錯誤して生まれた法律。

それが「生類憐れみの令」。

 

日本における福祉の歴史は

こうやって

綱吉の発想により

国家レベルで始まったのでした。

 

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