座右の銘(武士の言葉その24)

 

 

「金銀を 宝と好むべからず。身の貧なることは 苦しからず。」

 

妙秀尼(みょうしゅうに)

 

 

 

 

妙秀尼は

本阿弥光悦(ほんあみこうえつ)の母です。

 

 

本阿弥光悦は、永禄元年(1558年)、

 

刀剣の鑑定、研磨、浄拭(ぬぐい)を家職とする

本阿弥家に生まれ、

 

安土桃山から江戸初期に

書家、陶芸、茶人としても活躍した芸術家。

 

 

そんな「本阿弥光悦」は、

 

大がつくほどの「富豪」だったにもかかわらず、

 

小さな家に住み、着るものにも、食べるものにも

こだわらない質素な暮らしを続けたと言われています。

 

そんな彼を育てたのが

母の「妙秀尼」でした。

 

「金銀を 宝と好むべからず」

「身の貧なることは 苦しからず」

 

これは「妙秀尼の教え」でした。

 

 

いつの時代も「お金」のトラブルは無くなりません。

 

親友・親・兄弟でも「お金」が原因で喧嘩したり、

財産にとらわれて、大切なものを失う人もいます。

 

所有するものが多ければ多いほど

本当に大切なものを失う。

 

だからこそ、所有しないことが「幸福に近い」

と「妙秀尼」は教えました。

 

彼女は

知人から物をもらっても、みんなに配り、

お金をもらっても日用品を買って人に配り、

 

九十歳で亡くなった時に  手元にあったのは

ほんのわずかな生活道具だったそうです。

 

 

私達が「光悦の芸術」に品格を感じるのは

彼が「妙秀尼」から受けた「教育によるもの」

かもしれません。

 

優れた武士が修行の果てに辿り着く世界も

彼女の「無私」の信念に近い。

 

「妙秀尼の美しさ」に憧れます。

 

 

本日は「妙秀尼」の生き方から学びました。

 

 

 

 

「金銀を 宝と好むべからず。身の貧なることは 苦しからず。」

 

妙秀尼(みょうしゅうに)

 

 

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