奥深き居合道の世界

 

 

無双直伝英信流・正統第22代

池田宗家より指導を受けている様子です。

 

 

本当に「奥が深い」という一言につきます。

 

 

ちなみに、これは

「受流(うけながし)」という技。

 

 

居合道の魅力を知っていただくために

剣理を少しだけ紹介させていただきますね。

 

まず

● 正面の敵に対して、

「あなた」が「45度」斜め向きに

座っているという状況を

イメージしてください。

 

● 敵が正面の上位から

斬り込んで来た・・・

 

それに対して

 

● 「あなた」は、立ち上がりながら

斬り込んで来た敵の刀を

 

● 「受け」「流して」

「身体をひねり」ながら

 

体の流れた敵の首へ(角度によっては肩へ)

 

斬り下ろして「勝つ」という技です。

 

 

簡単なように見えますが、

やってみると難しい。

 

私は、以前

武術研究家の「甲野善紀」さんに

古武道の「足捌き」を見せてもらいました。

 

 

甲野さんが紹介されていたのは

 

宮本武蔵が「五輪書」の中で

 

「足のはこびやうの事、

つま先を少し浮けて、

きびす(かかと)をつよく踏むべし」

という文章。

 

つまり

「足はこびは爪先を少し浮かし気味にして

踵(かかと)をしっかりとつけなさい」

ということ。

※注意:(強く踏むといっても

居つくほど踏みしめない)

 

ちなみに

私は、小学校4年生から高校まで

「剣道」を稽古し、今でも「剣道」が

好きですが、この「剣道」の足捌きと

「古武道」は大きく違います。

 

 

剣道では「前足、後足共に爪先立って

踵(かかと)を浮かせた立ち方ですが

古武道では逆に

 

足の踵(かかと)をつけて

「爪先を浮かせる足使い」が

用いられています。

 

 

甲野さん曰く

床を強く蹴った動きでは、

武術としての基本的な動きである

身体全体の瞬間退避、すなわち

無刀奪り(むとうどり)の動きができない。

 

なぜなら、床を強く蹴れば、頭や上半身は

斬り込んでくる刀から早く退避できても

下半身や脚足部が残るというものでした。

 

無双直伝英信流も

この古武道の「足捌き」で解決することが

たくさんあると思います。

 

 

今回は、「受け流し」の瞬間

「一気に相手を崩す時」に

踵(かかと)をつけ、

「爪先を少し浮かし気味」にするという

甲野さんや宮本武蔵が言うところの

足捌きを意識して

「宗家講習会」にのぞみました。

 

しかしながら、イメージとは違う足捌きになり、

悔しい思いをすることに・・・

 

 

 

どれだけの人が

「無刀奪り(むとうどり)」を意識して

この「受け流し」をしているかは

わかりませんが、

 

私は古武道の足捌きが

重要だと思っています。

 

また、

目線の置き所を

刀から逃れようとするのではなく、

 

「刃、鎬、棟の順」に

目で追うような感覚で

攻めながら「間」を合わせる

「受け流し」が目標です。

 

 

 

池田宗家から直接の指導。

 

この日は猛暑だったのにもかかわらず、

何度も繰り返し丁寧に教えていただきました。

 

本当に御宗家や、多くの先生達から

ご指導いただいているおかげで

 

「自分の居合道」があることを

忘れてはならないと思いました。

 

 

 

講習会の後、いつも

御宗家と若先生を熊本駅までお送りします。

 

たまに

新幹線を待つ間、

御宗家と2人になる時間がありますので

いろんな話を聞かせていただきます。

 

「若いあなた達の世代に伝えたいことがある」

とおっしゃる池田宗家。

 

なんとも言えない有難い言葉です。

 

これからも無双直伝英信流

400年の歴史が伝える伝統を学びながら、

奥深き居合道の世界を

学んでいこうと思いました。

 

「居合道」は素晴らしい。

 

全日本居合道連盟の先生達と

池田宗家に心より感謝いたします。

 

 

資料:無双直伝英信流居合道解説:池田隆聖昴著

五輪書:宮本武蔵 武道から武術へ:甲野善紀

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