伊達政宗
戦国武将を学ぶ
伊達政宗
Masamune Date
遅れてきた戦国大名
奥州最強の独眼龍政宗
伊達政宗とは

伊達氏第16代当主・伊達輝宗と最上義守の娘・義姫の嫡男として米沢で生まれる。
幼少の頃、疱瘡で片目を失ったが、片倉景綱、茂庭綱元らの重臣に恵まれたこともあり勢力を拡大。
1584年に家督継承時は、陸奥・出羽約30万石強の石高から、曽祖父・稙宗の代から縁組などで「親戚」同士だった、常陸の佐竹氏を含む南奥諸家との抗争の末、会津の芦名氏を滅ぼし家督継承から僅か6年で全国有数の大名となり南東北の覇権を握り「独眼竜」と呼ばれた。だがその直後、豊臣秀吉に臣従し、出羽・米沢城から陸奥・岩出山城に転封となる。その一方スペイン・ローマに使節を派遣するなど仙台藩62万石の基盤を確立。

伊達政宗
伊達政宗像(東福寺霊源院蔵、土佐光貞筆)
伊達政宗・年表まとめ
永禄10年(1567年)   伊達輝宗、最上義光の妹義姫との間に生まれる。幼名は梵天丸。
     
元亀2年(1571年)   疱瘡にかかり、右目を失明。
     
天文7年(1538年)   虎哉宗乙、慈雲山資福寺の住職になる。
     
天正5年(1577年)   元服して藤次郎政宗と称する。
     
天正12年(1584年)   輝宗隠居し政宗が当主となる。
     
天正13年(1585年)   人取橋の戦いで佐竹、蘆名、岩城、石川、結城、二階堂、相馬連合軍と戦い撃退する。
     
天正16年(1588年)   大崎氏攻めで大敗を喫す。佐竹、芦名、大崎、最上各氏と和睦。
上洛を促す秀吉の使者がくる。
     
天正17年(1589年)   上原の戦いで蘆名勢を破る。
会津黒川城に入る。
仙道制覇を完成、奥州の覇王となる。
     
天正18年(1590年)   秀吉より小田原参陣の命令が届く。
小田原参陣について家臣たちと対応を協議する。
     
文禄2年(1593年)   3月 朝鮮に向けて出航する。
9月 帰朝命令により釜山を出航。
     
文禄4年(1595年)   関白秀次事件を受け岩出山城を発つ。
     
慶長7年(1602年)   仙台城が完成する。
     
慶長16年(1611年)   ソテロと仙台城にて会見、キリスト教の布教を許す。
     
慶長18年(1613年)   支倉常長、政宗の命をうけ月ノ浦港を出航、ヨーロッパをめざす。
     
慶長20年(1615年)   道明寺の戦いで後藤又兵衛を討ちとる。
     
寛永11年(1634年)   家光の供奉をして上洛。
     
寛永13年(1636年)   江戸桜田屋敷において死去。
     
伊達政宗と文化遺産・歴史ガイド
伊達政宗wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/伊達政宗

瑞鳳殿
http://www.zuihoden.com/

仙台市博物館
http://www.city.sendai.jp/kyouiku/museum/

社団法人 米沢観光物産協会
http://yonezawa.info/

仙台城跡
http://www.sendaijyo.com/

熊本城公式ホームページ
  
伊達政宗・youtube 動画一覧
伊達政宗・ヒューマンエピソード
人を見る目があった
須賀川の合戦で敵将2人が戦い、味方はちりぢりになた。政宗ははるか遠くからこの様子を見て「なかなかの勇士だ。一人は二十歳くらい、もう一人は三十余歳であろう」と言った。そして家臣の田村月斎と橋本刑部に命じてその者を捕らえさせ、年齢を聞いたところ一人は大波新四郎という者で二十一歳、もう一人は遠藤武蔵という者で三十五歳。政宗の言った通りだった。人々がその理由を聞いたところ。「一人はがむしゃらに相手を選ばず戦っている。これは弱冠者の行為である。もう一人は強い相手を避け弱い者を選んで戦い、進退のツボを心得ている。これは壮年にならなければ出来ないことだ」と言った。


秀吉の裏をかいた
秀吉は大きな猿を一匹飼い諸大名が登城してくると、わざと通路に猿を繋いでおいた。そして猿に歯をむき出して諸大名に飛びかかるように仕向け、その狼狽ぶりを蔭から見て楽しんでいた。これを聞いた政宗は病と称して登城せず、その猿の世話役を金品で買収し、密かに猿を借り出すことに成功した。猿は政宗が通りかかると歯をむいて飛びかかろうとしたが、政宗はそのたびに鞭で猿を打ちつけた。次第に猿は政宗を見るとおびえるようになる。そうして猿を世話人の元へ戻した。政宗が久しぶりに登城することを知った秀吉は、いつものように猿を繋ぎ、政宗のあわてる姿を密かに覗き見をした。政宗がそばを通りかかったとき、猿は歯をむいて飛びかかろうとしたが、政宗がにらみつけた瞬間、猿はおびえた。これを見ていた秀吉は、「政宗の曲者め、また先回りしたな」と言って笑ったという。


瓢箪から駒が現れた
大阪冬の陣での出来事である。戦いは和睦の扱いとなり、家康に従ってきた諸大名はヒマになった。そこで、そこかしこで香合わせが行われたが、たまたま政宗が行き合わせたので、それに参加して勝負することになった。
他の大名たちはそれぞれ、鞍の泥よけとか弓矢などを景品として出したが、政宗は自分の腰につけていた1個のひょうたんを景品として出した。周りのみんなはおかしな景品だといって、それを取る者などいなかったが、その家の亭主の家来がこれを取って事無く香合わせが終わった。ところが、政宗が帰るときに「ほら、ことわざ通り、ひょうたんから駒が出たぞよ」と言って、政宗が乗ってきた馬を飾りをつけたまま、その者に与えられた。じめのうちは、奥州の大将の景品ともあろう品が・・・と言って笑っていた者も、このときになってはじめて政宗の意を知ってうらやましがったという。


伊達政宗の家紋
伊達政宗の家紋
木瓜/揚羽蝶


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