座右の銘(武士の言葉その7)

人の一生は重荷を負て

遠き道を行くが如し、いそぐべからず。

徳川家康

徳川家康像(大阪城天守閣蔵)

 

今回は、天下人の名言をご紹介いたします。

有名な言葉です。

ご存知の方も多いと思います。

 

徳川家康と言えば、

「狸親父」や「腹黒い」などとよく言われますが

彼はとても慎重に生きなければならない人生でした。

 

まず6歳で人質に出され、13年間を他国で暮らしました。

 

6歳で人質・・・

まず人を信じられなくなるでしょう。

 

いつも命が保証されていない過酷な人生。

こんな運命に悩み苦しんだと思います。

 

しかも今川からは

いつも危険な

「最前線」に行くことばかりを命じられました。

 

しかし、

彼は逃げずに先頭で戦っています。

天下人という部分がクローズアップされますが

実は「武闘派」としての才能を

逆境から掴みとった武将でした。

 

さらに隣国である織田信長と同盟を結びますが、

信長の要求で妻・筑山殿と息子である信康を

殺さなければならない経験をした。

 

妻と息子を失う気持ち。

並大抵の悲しみではありません。

 

さらに本能寺の後、

天下をとった秀吉に先を越されて我慢の人生。

 

秀吉亡き後、関ヶ原で勝利して

天下をとった時はすでに59歳。

信長が35歳、秀吉が47歳で天下をとったのに対し

かなり遅い天下。

 

しかし、徳川の時代は

264年もの時代を築きました。

 

家康は語ります。

「堪忍は無事長久の基、怒りは敵と思え」と。

 

毎日、大変なこともあると思いますが

家康のように「逃げずに」コツコツと向かっていく

気持ちが大切ですね。

 

地震や経済、

原発や政治の問題を抱えた今の日本人に

家康の言葉が必要なのかもしれません。

 

「人の一生は重荷を負て

遠き道を行くが如し、いそぐべからず。」

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